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GRED ネット詐欺レポート(2021年10月)

セキュアブレインが運用する、無料のウェブセキュリティサービス「gred(グレッド)でチェック(http://check.gred.jp/)」で収集した情報を分析し、「GRED ネット詐欺ポート」としてまとめました。 「gred でチェック」は、インターネットユーザがウェブサイトの安全確認を行うことができる、無料のウェブセキュリティサービスです。確認したいウェブサイトのURL を入力するだけで、セキュアブレインが独自に開発した解析エンジンが短時間で解析し、そのウェブサイトが「安全(Safe)」か「危険(Danger)」を判断します。

gredでチェックが検知する悪質サイト


悪質サイトのカテゴリ
説明
フィッシング本物にそっくりな偽造Webサイトやあたかも普通の商品販売サイトに見えるサイトです。ユーザのIDやパスワードなどの個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得します。
ワンクリック詐欺サイト上のボタン等をクリックしただけで、契約が成立したように見せかけて、料金を請求する問題のあるWebサイト。
ボーガスウェア偽ソフトウェア 実際には機能しない、偽物のソフトウェア(ボーガスウェア)を配布して、料金を請求しようとする問題のあるWebサイト。
不正改ざんサイトサイトの脆弱性を突かれ、改ざんなどの攻撃をされてしまった状態になっているサイト。
不正攻撃サイト他のコンピュータに存在する脆弱性を突いて、攻撃を行う事を目的として作成された不正サイト。
その他のマルウェアウイルス、ワーム、スパイウェア以外の不正プログラムです。
GoogleブラックリストGoogleのSafe Browsing API によってコンテンツが悪質の可能性(フィッシング)があると判定されたサイト。

gredでチェックが検知した悪質URLのカテゴリと検知数(2021年10月)

悪質サイトのカテゴリ検知数
フィッシング2531
ワンクリック詐欺216
ボーカスウェア19
不正改ざんサイト23
不正攻撃サイト64
その他のマルウェア23
Googleブラックリスト143
合計3019

3か月間の推移


悪質URL3か月の推移


総評


今月も通販系、銀行・金融系のフィッシングサイトが多く確認されており、検知数も先月より多くなっています。また「gredでチェック」のヒューリスティック検知の数が、ここ数か月増加傾向にあります。これは新たに作られた未知のフィッシングサイトの増加を意味します。増加の傾向としては、偽物販売サイトやウェブメールのフィッシングサイトが挙げられます。

以前から存在していましたが、大手カード会社のフィッシングサイトが、コンテンツを僅かに変更して多く作られている傾向が見られます。

また、大手旅行サイトの偽サイトが出現しました。緊急事態宣言の解除によって、今後、旅行サイトのフィッシングが増える可能性があります。

スマホ決済アプリではコンビニ系のフィッシングサイトが出現しました。スマホ決済アプリに関連するフィッシングサイトはこれまでも多く出現しているので、今後も注意が必要です。

先月紹介したHTML形式でないSCRIPTを読み込む形式によるフィッシングサイトも依然多く確認されています。