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組織のクラウドセキュリティを向上させる方法

ここ数年、クラウドコンピューティングは企業の業務のあり方を大きく変えてきました。この新しいテクノロジーのおかげで、企業はこれまで資金や時間などのリソースに制限があって達成できなかった高みへの進出が可能になりました。

インターネットの出現と同様に、クラウドコンピューティングは世界を狭くし、間違いなくより良いものにしました。ただし、このイノベーションにに欠点がないわけではありません。技術的な進歩を遂げた企業にとって、サイバー攻撃は常に脅威となっています。ありがたいことに、適切なクラウドセキュリティをサイバーセキュリティ対策に組み込むことができる実行可能な方法があります。

クラウドセキュリティを向上させるための6つのステップ


クラウドセキュリティに取り組むには、多層的なアプローチが必要です。これには、セキュリティソフトウェアやプログラムの統合、および従業員への適切な知識の普及が含まれます。セキュリティ対策は、企業が選択するクラウドセキュリティモデルの種類によって様々な形で行われます。ただし、以下に挙げたものはクラウドセキュリティのベストプラクティスと言えます。

•自社のクラウドコンピューティングモデルを理解する

企業の中には、自社の資産をクラウドに移行することに躊躇しているところがあります。このテクノロジーの欠点の一つは、制御と可視性をクラウドサービスプロバイダー(CSP)に委ねることです。懸念されるのは、セキュリティの責任をプロバイダーに移すことです。 とはいえ、クラウドサービスのクライアントが許容する可視性と透明性のレベルは、契約するモデルの種類によって異なります。利用可能なオプションは4つあります。

•サービスとしてのインフラストラクチャ(IAAS)
•サービスとしてのプラットフォーム(PAAS)
•サービスとしてのソフトウェア(SAAS)
•サービスとしてのコンテナ(CAAS)

それぞれのオプションには、異なるレベルの制御権の放棄が伴います。どのような契約をしようとしているのかを知ることは、組織が実施すべきセキュリティ対策を知ることになり、資産を守るための重要なステップとなります。

•データを確実に暗号化する

データの暗号化は、クラウドデータセキュリティの最も基本的な形態の1つであると言えます。しかし、一部の企業は、クラウドに保存するデータの暗号化を怠っています。

結局のところ、クラウドに保存された情報は、ネットワーク内の誰もがアクセスできる可能性があります。特定の情報にアクセスできる人を制限することで、悪意のある攻撃者がシステムにアクセスするのを防ぎ、ヒューマンエラーのリスクを最小限に抑えることができます。

•入念に監視する

クラウドセキュリティでは、情報を保護する責任は顧客とクラウドサービスプロバイダー(CSP)の双方にあります。CSPはクラウドを保護し、顧客はクラウドに保存する情報を保護します。

企業はクラウドへの移行を進めていますが、クラウド上で動作する物理的なインフラストラクチャ(ソフトウェア、ハードウェア、その他の設備など)を保護する責任が企業側にあることを忘れてはなりません。そのためには、対策を入念に実施することが重要です。そうすれば、侵害につながる可能性のある矛盾を発見しやすくなります。

•ユーザーフレンドリーなエコシステムを構築する

クラウドベースのデータを守るために多くのセキュリティソフトウェアを購入するのは仕方ないことです。しかし、それだけでは、単純なヒューマンエラーから業務を守ることはできません。多くの場合、重大な違反はわずかなミスから生じるものです。すべての従業員にとって使いやすいエコシステムを構築することで、ネットワーク内での脆弱性発生の可能性を最小限に抑えることができます。

そのためには、使いやすいインターフェースを作ることが重要です。同様に、クラウドベースのソリューションを展開する前に、適切なトレーニングを実施する必要があります。

•堅固なレポート機能を実装する

監視機能と同様に、クラウドエコシステムにおけるセキュリティの全体像を把握するためには、レポート機能が不可欠です。実際、クラウドベースの運用を効率的に行うには、毎年の監査だけでは十分ではありません。日々のレポーティングによって、組織はネットワーク内で機能している部分と改善が必要な部分を判断することができます。

•バックアップをとる

サイバー攻撃は容赦のない苛烈なものになることがあります。十分な注意を払っていても、特に熱心な悪意のある攻撃者を阻止するには、セキュリティ対策だけでは不十分なことがよくあります。クラウドが侵害されたとしても、業務全体が停止してしまうわけではありません。バックアップをとっておけば、万一侵害された場合でも、起こり得るラグや遅延を防ぐことができます。

飛躍のために:クラウドコンピューティングを選ぶ理由


組織のデータ転送や通信の方法を変えることは、複雑でコストのかかる試練です。しかし、クラウド・コンピューティングへの移行は、その後に投資に十分見合うだけのメリットをもたらします。

•クラウドコンピューティングは費用対効果が高い

クラウドコンピューティングが登場する前は、データや情報を格納するサーバーを置くための物理的な部屋が必要でした。それ以前は、何列ものファイリングキャビネットを使用していました。クラウドに移行するための初期投資は高額になるかもしれませんが、それまでのデータ管理方法に比べれば、費用はほとんどかかりません。

•クラウドコンピューティングはスケーラブル

情報をクラウドに保存することで、シームレスなスケーラビリティが実現します。これは、組織内の物理的なデータセンターに制限されないためです。クラウドを利用すれば、業務を拡張するために、サーバーを購入したり、購入のためのスペースを確保したり、データセンターの拡張機能をインストールして設定する時間を確保したりする必要がなくなります。

•クラウドコンピューティングで柔軟な職場環境を実現

現在の世界的な危機が、人々の仕事の仕方を変えているのは間違いありません。最近では、企業は従業員のリモートワークに寛容になっています。リモートワークは、多くの求職者が入社する会社を選ぶ際に重視する魅力的な特典です。

クラウドコンピューティングは、職場環境の柔軟性を高めます。この革新的な技術により、人々は物理的な空間に縛られることなく情報にアクセスすることができます。クラウドを利用することで、企業は将来の従業員にとってより魅力的なものになるでしょう。さらに、クラウドベースの事業に投資することで、物理的な拠点にかかる間接費を節約することができます。

まとめ


クラウドベースの運用に移行することは、会社の成長や規模拡大につながります。ただし、このメリットには責任が伴います。適切なクラウドセキュリティ対策を選択することは、この革新的技術の利点を最大限に生かすために不可欠です。

クラウドコンピューティングネットワークを含むデジタル資産の保護のために、セキュアブレインは一般的なサイバー攻撃と高度なサイバー攻撃の両方から企業とその顧客を守るために設計されたサイバーセキュリティソリューションを提供しています。

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本記事はセキュアブレイン英語サイトの翻訳です。
https://www.securebrain.co.jp/eng/blog/how-to-improve-your-organizations-cloud-security/