GREDネット詐欺レポート（2022年12月）
セキュアブレインが運用する、無料のウェブセキュリティサービス「gred（グレッド）でチェック（http://check.gred.jp/）」で収集した情報を分析し、「GRED ネット詐欺レポート」としてまとめました。 「gredでチェック」は、インターネットユーザがウェブサイトの安全確認を行うことができる、無料のウェブセキュリティサービスです。確認したいウェブサイトのURLを入力するだけで、セキュアブレインが独自に開発した解析エンジンが短時間で解析し、そのウェブサイトが「安全（Safe）」か「危険（Danger）」を判断します。
gredでチェックが検知する悪質サイト
| 悪質サイトのカテゴリ | |
| フィッシング | 本物にそっくりな偽造Webサイトやあたかも普通の商品販売サイトに見えるサイトです。ユーザのIDやパスワードなどの個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得します。 |
| ワンクリック詐欺 | サイト上のボタン等をクリックしただけで、契約が成立したように見せかけて、料金を請求する問題のあるWebサイト。 |
| ボーガスウェア | 偽ソフトウェア 実際には機能しない、偽物のソフトウェア（ボーガスウェア）を配布して、料金を請求しようとする問題のあるWebサイト。 |
| 不正改ざんサイト | サイトの脆弱性を突かれ、改ざんなどの攻撃をされてしまった状態になっているサイト。 |
| 不正攻撃サイト | 他のコンピュータに存在する脆弱性を突いて、攻撃を行う事を目的として作成された不正サイト。 |
| その他のマルウェア | ウイルス、ワーム、スパイウェア以外の不正プログラムです。 |
| Googleブラックリスト | GoogleのSafe Browsing API によってコンテンツが悪質の可能性(フィッシング)があると判定されたサイト。 |
gredでチェックが検知した悪質URLのカテゴリと検知数（2022年12月）
| 悪質サイトのカテゴリ | |
|---|---|
| フィッシング | |
| ワンクリック詐欺 | |
| ボーカスウェア | |
| 不正改ざんサイト | |
| 不正攻撃サイト | |
| その他のマルウェア | |
| Googleブラックリスト | |
| 合計 |
3か月間の推移
総評
今月も「gredでチェックの検知数」としては先月とほぼ同じくらいです。また今月も定番の金融系、EC系のフィッシングサイトやプロバイダー系、WEBメール、国税庁などのフィッシングサイトや偽物販売サイトなどが多く確認されましたが特に目新しいフィッシングサイトの立ち上げはありませんでした。
先月に引き続き、厚生労働省のフィッシングサイトの新しいパターンがいくつか確認されています。
厚生労働省のフィッシングサイト
また日本年金機構のフィッシングサイトで運転免許証やマイナンバーカードの本人確認証の画像をアップロードさせるという今までにあまりない手法も確認されています。このやり方が定着するかはまだ不明ですが、今後も様々な手段を使ってくることが想定されるので個人情報の取り扱いには一層注意が必要です。
日本年金機構のフィッシングサイト
旅行サイトのフィッシングサイトが確認されています。行動制限がなくなったので今後も旅行サイトのフィッシングが出て来る可能性があります。
