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GREDネット詐欺レポート(2023年4月)

GREDネット詐欺レポート(2023年4月)

セキュアブレインが運用する、無料のウェブセキュリティサービス「gred(グレッド)でチェック(http://check.gred.jp/)」で収集した情報を分析し、「GREDネット詐欺ポート」としてまとめています。 「gredでチェック」は、インターネットユーザがウェブサイトの安全確認を行うことができる、無料のウェブセキュリティサービスです。確認したいウェブサイトのURLを入力するだけで、セキュアブレインが独自に開発した解析エンジンが短時間で解析し、そのウェブサイトが「安全(Safe)」か「危険(Danger)」を判断します。

gredでチェックが検知する悪質サイト

悪質サイトのカテゴリ
説明
フィッシング本物にそっくりな偽造Webサイトやあたかも普通の商品販売サイトに見えるサイトです。ユーザのIDやパスワードなどの個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得します。
ワンクリック詐欺サイト上のボタン等をクリックしただけで、契約が成立したように見せかけて、料金を請求する問題のあるWebサイト。
ボーガスウェア偽ソフトウェア 実際には機能しない、偽物のソフトウェア(ボーガスウェア)を配布して、料金を請求しようとする問題のあるWebサイト。
不正改ざんサイトサイトの脆弱性を突かれ、改ざんなどの攻撃をされてしまった状態になっているサイト。
不正攻撃サイト他のコンピュータに存在する脆弱性を突いて、攻撃を行う事を目的として作成された不正サイト。
その他のマルウェアウイルス、ワーム、スパイウェア以外の不正プログラムです。
GoogleブラックリストGoogleのSafe Browsing API によってコンテンツが悪質の可能性(フィッシング)があると判定されたサイト。

gredでチェックが検知した悪質URLのカテゴリと検知数(2023年4月)

悪質サイトのカテゴリ検知数
フィッシング3216
ワンクリック詐欺114
ボーカスウェア43
不正改ざんサイト5
不正攻撃サイト35
その他のマルウェア14
Googleブラックリスト157
合計3584

3か月間の推移

悪質URL3か月の推移

総評

「gredでチェック」は先月とほぼ同じような検知数となっています。定番の金融系、EC系、プロバイダー、宅配業者、WEBメールなどのフィッシングサイトや偽物販売サイトなどが多く確認されています。

銀行系のフィッシングサイトも新種・亜種が確認されており、また、既出のフィッシングサイトについても横浜銀行、じぶん銀行、三菱UFJ信託銀行などは特にその出現数が著しいです。またマルウェアをダウンロードさせるタイプのフィッシングサイトの一つとして、日本銀行を模倣したものが出現しています。今後も銀行系のフィッシングサイトは多くの種類が作られると想定されるので注意が必要です。

■日本銀行を騙るフィッシングサイト

日本銀行を騙るフィッシングサイト

電子決済系ではファミリーマート(Famipay)のフィッシングサイトが数多く見られました。

公共系ではマイナポイントのフィッシングサイトが確認されています。マイナポイントの申込み終了日時が9月末まで延長されたので、今後も同様のフィッシングサイトが出てくる可能性があります。

またGoogle Playを騙りマルウェアをダウンロードさせるサイトが出現しています。今回確認されたのはセブン‐イレブンアプリのダウンロードを装ったサイトですが、今後アプリを変えたサイトも出現する可能性があります。

未払い金の督促をするフィッシングサイトでは税務署や電力会社だけでなく、国民健康保険、国民年金など多岐にわたって出現しています。また、その支払方法もVISAのプリペイドカードであるVプリカを利用するなど新しい手法が次々と出てきています。