セキュアブレイン、セキュリティ対策を無効にする攻撃を検知し犯罪を防止する新技術を開発し特許を取得

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2020年6月30日

報道関係各位

　株式会社セキュアブレイン(本社：東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO：青山 健一)は、セキュリティ対策を無効にする攻撃を検知し、犯罪を防止するシステム攻撃妨害技術、名称：PhishWall SACM (System Attack Countermeasure) (フィッシュウォール・エスエーシーエム）を開発し、特許を取得いたしましたのでお知らせいたします。

　近年、不正送金の攻撃時に使用される多くのマルウェアでは、インターネットバンキング側に設置されているセキュリティ技術に攻撃が検出されないように、そのセキュリティ技術自身を無効化する対応手段を持っています。またインターネットバンキング側のセキュリティ技術の方ではマルウェアに見つかり無効化されないように暗号化や難読化技術を用いてきましたが、完全に防御することが困難で、いち早く攻撃を検知することが重要でした。これらの問題を解決するためセキュアブレインは、セキュリティ技術のチェックが正常に行われたかを証明するトークン技術を開発し特許を取得しました。この技術により、万一セキュリティ技術のチェックが無効化されてもインターネットバンキング側でトークンを確認し、無効化された事が確認できるようになります。今後、セキュアブレインは自社開発製品である不正送金対策ソリューション「PhishWall（フィッシュウォール）」や不正予兆検知サービス「SecureBrain Scam Radar BD（セキュアブレイン・スキャムレーダー・ビィー・ディー）」など、Webアプリケーションをネット犯罪から守るセキュリティソリューション全般の無効化対策に本特許の技術を使い、お客様に一層品質の高いセキュリティ技術を提供する予定です。

特許の概要

・発明の名称：ネットワーク通信方法及びネットワーク通信システム
・特許権者：株式会社セキュアブレイン、株式会社日立システムズ
・特許番号：特許第6688782号
・出願日：2016年3月29日
・登録日：2020年4月8日

PhishWallについて

不正送金対策ソリューションのPhishWallは、MITB（マン・イン・ザ・ブラウザ）攻撃型ウイルスの振る舞いをクライアント側から検知する「PhishWallプレミアム」と、コンテンツが正規のものから変化した場合にサーバー側で検知する「PhishWallクライアントレス」のラインナップがあります。2製品を併用することでより強固なMITB攻撃対策が可能となります。PhishWallシリーズは180以上の金融機関に採用されており、不正送金対策製品で国内シェアNo.1（※）です。

（※）出典：ミック経済研究所【Web＆メールセキュリティ編2019年版】サイバーセキュリティソリューション市場の現状と将来展望

SecureBrain Scam Radar BDについて

利用者がインターネットバンキングにアクセスした際に発生するテレメトリ（遠隔情報収集）データ等をリアルタイムに収集・分析します。インターネット犯罪を長年研究しているセキュアブレインがその知見を生かし独自ロジックのビッグデータ分析で不正な取引をリアルタイムに検知し、アラート通知と共に可視化レポートを提供します。「SecureBrain Scam Radar BD」は、さまざまな攻撃に対して検知ロジックを柔軟に追加・変更することが可能です。二要素認証を突破する攻撃に対しても、インターネットバンキングの送金を行うまでの時系列遷移や行動パターンを特定することで対応が可能です。検知ロジックは導入の金融機関ごとにチューニングを行います。本サービスはキャッシュレス決済やインターネットバンキングの基幹システムへの組み込み作業が発生しないため、短期間での導入が可能です。

以上

プレスリリース印刷用 (PDF 272KB)

セキュアブレインについて

株式会社セキュアブレインは、インターネット上の脅威が多様化する中、企業にITセキュリティを届ける、サイバーセキュリティ専門会社です。「より快適で安心できるネットワーク社会を実現するために、一歩進んだ技術で貢献する」というビジョンのもと、信頼性の高いセキュリティ情報と高品質なセキュリティ製品・サービスを提供する、日本発のセキュリティの専門企業です。詳細は、https://www.securebrain.co.jp/ をご覧ください。