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GREDネット詐欺レポート(2022年3月)

セキュアブレインが運用する、無料のウェブセキュリティサービス「gred(グレッド)でチェック(http://check.gred.jp/)」で収集した情報を分析し、「GRED ネット詐欺ポート」としてまとめました。 「gred でチェック」は、インターネットユーザがウェブサイトの安全確認を行うことができる、無料のウェブセキュリティサービスです。確認したいウェブサイトのURL を入力するだけで、セキュアブレインが独自に開発した解析エンジンが短時間で解析し、そのウェブサイトが「安全(Safe)」か「危険(Danger)」を判断します。

gredでチェックが検知する悪質サイト


悪質サイトのカテゴリ
説明
フィッシング本物にそっくりな偽造Webサイトやあたかも普通の商品販売サイトに見えるサイトです。ユーザのIDやパスワードなどの個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得します。
ワンクリック詐欺サイト上のボタン等をクリックしただけで、契約が成立したように見せかけて、料金を請求する問題のあるWebサイト。
ボーガスウェア偽ソフトウェア 実際には機能しない、偽物のソフトウェア(ボーガスウェア)を配布して、料金を請求しようとする問題のあるWebサイト。
不正改ざんサイトサイトの脆弱性を突かれ、改ざんなどの攻撃をされてしまった状態になっているサイト。
不正攻撃サイト他のコンピュータに存在する脆弱性を突いて、攻撃を行う事を目的として作成された不正サイト。
その他のマルウェアウイルス、ワーム、スパイウェア以外の不正プログラムです。
GoogleブラックリストGoogleのSafe Browsing API によってコンテンツが悪質の可能性(フィッシング)があると判定されたサイト。

gredでチェックが検知した悪質URLのカテゴリと検知数(2022年3月)

悪質サイトのカテゴリ検知数
フィッシング1865
ワンクリック詐欺100
ボーカスウェア14
不正改ざんサイト7
不正攻撃サイト69
その他のマルウェア43
Googleブラックリスト120
合計2218

3か月間の推移


悪質URL3か月の推移


総評


今月は先月に比して検知数は増加しました。特に偽物販売サイトの検知数の増加が目立っています。
また従来のブランドや新種のフィッシングサイトにおいてもHTML形式でないSCRIPTを読み込む形式のコンテンツが占める割合が大きくなってきていることが特徴的です。また、3月はコンビニカード系など新たなブランドがいくつか確認されています。

交通系のフィッシングサイトが変わらず猛威を振るっていますが、交通系ICカードのフィッシングサイトも多く確認されています。今後も交通系のフィッシングサイトが出てくる可能性があるので注意が必要です。

フードデリバリー系のフィッシングサイトが、本格的に稼働し始めたようで多く確認されています。フードデリバリー系も今後、様々な種類のフィッシングサイトが作られる可能性があります。

銀行系のフィッシングサイトも確認されています。ただ、単発のようで以降の確認がされていません。銀行系のクレジットカード会社は種類も数も多いのですが、3月の検知は減少傾向でした。