セキュアブレインが運用する、無料のウェブセキュリティサービス「gred(グレッド)でチェック(http://check.gred.jp/)」で収集した情報を分析し、「GRED ネット詐欺ポート」としてまとめました。 「gred でチェック」は、インターネットユーザがウェブサイトの安全確認を行うことができる、無料のウェブセキュリティサービスです。確認したいウェブサイトのURL を入力するだけで、セキュアブレインが独自に開発した解析エンジンが短時間で解析し、そのウェブサイトが「安全(Safe)」か「危険(Danger)」を判断します。
gredでチェックが検知する悪質サイト
悪質サイトのカテゴリ | |
フィッシング | 本物にそっくりな偽造Webサイトやあたかも普通の商品販売サイトに見えるサイトです。ユーザのIDやパスワードなどの個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得します。 |
ワンクリック詐欺 | サイト上のボタン等をクリックしただけで、契約が成立したように見せかけて、料金を請求する問題のあるWebサイト。 |
ボーガスウェア | 偽ソフトウェア 実際には機能しない、偽物のソフトウェア(ボーガスウェア)を配布して、料金を請求しようとする問題のあるWebサイト。 |
不正改ざんサイト | サイトの脆弱性を突かれ、改ざんなどの攻撃をされてしまった状態になっているサイト。 |
不正攻撃サイト | 他のコンピュータに存在する脆弱性を突いて、攻撃を行う事を目的として作成された不正サイト。 |
その他のマルウェア | ウイルス、ワーム、スパイウェア以外の不正プログラムです。 |
Googleブラックリスト | GoogleのSafe Browsing API によってコンテンツが悪質の可能性(フィッシング)があると判定されたサイト。 |
gredでチェックが検知した悪質URLのカテゴリと検知数(2022年4月)
悪質サイトのカテゴリ | 検知数 |
---|---|
フィッシング | 1642 |
ワンクリック詐欺 | 58 |
ボーカスウェア | 11 |
不正改ざんサイト | 6 |
不正攻撃サイト | 27 |
その他のマルウェア | 9 |
Googleブラックリスト | 143 |
合計 | 1896 |
3か月間の推移
総評
今月の検出数は、先月より若干減少しました。これはゴールデンウィークの影響があるかも知れません。
先月確認された地銀のフィッシングサイトは、インターネットバンキングのログイン画面でしたが、今回はデビットカードのログイン画面となっています。今後、各銀行のデビットカードのログイン画面が狙われる可能性もありますので注意が必要です。
また、今月は動画配信のフィッシングとしてNHKプラスのフィッシングサイトが確認されています。NHKプラスは複数のサイトを確認しており、今後定番化する恐れがあります。また他の動画配信サイトが狙われる可能性もあります。
ねんきんネットのフィッシングサイトが確認されています。マイナポータル関連で今後詐欺サイトが出現してくる可能性があります。
そして、金融庁の模倣サイトなど、目的が不明の模倣サイトがいくつか確認されています。フィッシング行為は確認されていないのですが、以前も確認されていた模倣サイトが大量に作成される現象に発展する可能性もあります。