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GREDネット詐欺レポート(2022年8月)

セキュアブレインが運用する、無料のウェブセキュリティサービス「gred(グレッド)でチェック(http://check.gred.jp/)」で収集した情報を分析し、「GRED ネット詐欺ポート」としてまとめました。 「gred でチェック」は、インターネットユーザがウェブサイトの安全確認を行うことができる、無料のウェブセキュリティサービスです。確認したいウェブサイトのURL を入力するだけで、セキュアブレインが独自に開発した解析エンジンが短時間で解析し、そのウェブサイトが「安全(Safe)」か「危険(Danger)」を判断します。

gredでチェックが検知する悪質サイト


悪質サイトのカテゴリ
説明
フィッシング本物にそっくりな偽造Webサイトやあたかも普通の商品販売サイトに見えるサイトです。ユーザのIDやパスワードなどの個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得します。
ワンクリック詐欺サイト上のボタン等をクリックしただけで、契約が成立したように見せかけて、料金を請求する問題のあるWebサイト。
ボーガスウェア偽ソフトウェア 実際には機能しない、偽物のソフトウェア(ボーガスウェア)を配布して、料金を請求しようとする問題のあるWebサイト。
不正改ざんサイトサイトの脆弱性を突かれ、改ざんなどの攻撃をされてしまった状態になっているサイト。
不正攻撃サイト他のコンピュータに存在する脆弱性を突いて、攻撃を行う事を目的として作成された不正サイト。
その他のマルウェアウイルス、ワーム、スパイウェア以外の不正プログラムです。
GoogleブラックリストGoogleのSafe Browsing API によってコンテンツが悪質の可能性(フィッシング)があると判定されたサイト。

gredでチェックが検知した悪質URLのカテゴリと検知数(2022年8月)

悪質サイトのカテゴリ検知数
フィッシング3244
ワンクリック詐欺130
ボーカスウェア11
不正改ざんサイト2
不正攻撃サイト63
その他のマルウェア44
Googleブラックリスト128
合計3622

3か月間の推移


悪質URL3か月の推移


総評


今月は先月に比して、検知数は大幅に増加しています。偽物販売サイトの検知数も多くなっています。また従来の金融系やEC系のフィシングサイトの他に、特に最近出始めた国税庁のフィッシングサイトやNHKのフィッシングサイトが猛威を振るっています。

目新しいフィッシングサイトとして今月は「Royal Mail」のフィッシングサイトがあげられます。このサイトは英国のメールサイトで、数年前から英国で数多く出現しているものです。英語サイトなので、このサイトのフィッシング行為による国内の被害はあまりないと考えられますが、国内の正規サイトが改ざんされて踏み台にされていることが特徴的です。国内の正規サイト内にランダムなフォルダとコンテンツが作成されて、そこからリダイレクトされてフィッシングサイトに誘導されています。ac.jpやco.jpなどの改ざん例も多く確認されています。

誘導先のRoyal Mailのフィッシングサイト

誘導先のRoyal Mailのフィッシングサイト


Googleなどを騙るアンケート形式で個人情報を詐取する懸賞系フィッシングサイトの新しいパターンとして、コンビニ系のフィッシングサイトが確認されています。今後も新しいパターンの出現が想定され注意が必要です。