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GREDネット詐欺レポート(2024年1月)

GREDネット詐欺レポート(2024年1月)

セキュアブレインが運用する、無料のウェブセキュリティサービス「gred(グレッド)でチェック(http://check.gred.jp/)」で収集した情報を分析し、「GREDネット詐欺レポート」としてまとめています。 「gredでチェック」は、インターネットユーザがウェブサイトの安全確認を行うことができる、無料のウェブセキュリティサービスです。確認したいウェブサイトのURLを入力するだけで、セキュアブレインが独自に開発した解析エンジンが短時間で解析し、そのウェブサイトが「安全(Safe)」か「危険(Danger)」を判断します。

gredでチェックが検知する悪質サイト

悪質サイトのカテゴリ
説明
フィッシング本物にそっくりな偽造Webサイトやあたかも普通の商品販売サイトに見えるサイトです。ユーザのIDやパスワードなどの個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得します。
ワンクリック詐欺サイト上のボタン等をクリックしただけで、契約が成立したように見せかけて、料金を請求する問題のあるWebサイト。
ボーガスウェア偽ソフトウェア 実際には機能しない、偽物のソフトウェア(ボーガスウェア)を配布して、料金を請求しようとする問題のあるWebサイト。
不正改ざんサイトサイトの脆弱性を突かれ、改ざんなどの攻撃をされてしまった状態になっているサイト。
不正攻撃サイト他のコンピュータに存在する脆弱性を突いて、攻撃を行う事を目的として作成された不正サイト。
その他のマルウェアウイルス、ワーム、スパイウェア以外の不正プログラムです。
GoogleブラックリストGoogleのSafe Browsing API によってコンテンツが悪質の可能性(フィッシング)があると判定されたサイト。

gredでチェックが検知した悪質URLのカテゴリと検知数(2024年1月)

悪質サイトのカテゴリ検知数
フィッシング3671
ワンクリック詐欺326
ボーカスウェア79
不正改ざんサイト2
不正攻撃サイト119
その他のマルウェア105
Googleブラックリスト172
合計4474

3か月間の推移

悪質URL3か月の推移

総評

1月の「gredでチェック」の検知数(4,474件)は先月(3,698件)と比べて25%ほど増加しました。昨年の8月をピーク(5,374件)に年末にかけて減少傾向にありましたが、元に戻るような勢いで増加しています。その要因としては偽物販売サイトの増加が挙げられ、今後も増加が予想され注意が必要です。

昨年から引き続き、サポート詐欺及び著名人、大手新聞社をかたる投資詐欺が増えています。またフィッシングサイトのブランドとしてはマスターカードの新種のサイトが多く作られています。今後、定番のフィッシングサイトとなる可能性があります。

著名人をかたった偽のニュースサイトや、投資に勧誘する不審なサイトが昨年末より数多く出現しています。いずれも通常のフィッシングサイトとは異なるパターンですが、LINE登録をさせるなどして個人情報や金銭を詐取することが目的と思われるので警戒が必要です。

また、ETC関連の利用明細のログイン画面だけでなく、昨年も少数確認されたETCパーソナルカードのログイン画面のフィッシングサイトが再び現れています。同じ企業であっても、複数のログイン画面が存在する場合、それぞれが標的となることがあるので注意が必要です。

■ETCパーソナルカードのフィッシングサイト

ETCパーソナルカードのフィッシングサイト